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オーケストレーションとは

司令塔の AI(master)に日本語で 1 回頼むと、master が仕事を分け、担当の AI(worker)を同じタブに並べて同時に進めます。見張り・確認待ちへの返事・結果の確かめ・片付けまで master が引き受けるので、あなたは最初の依頼と最後の報告を読むだけです。

tako master

スクロールすると、tako の画面が実際の流れで動きます。使い方の実例やつまずきやすい点は tako master 実践ガイド にあります。

worker は別の窓や見えない場所ではなく、頼んだ master と同じタブに並びます。何体いても、誰が何をしているかはこのタブを見れば分かります。

  1. tako master と打って、1 回頼む

    ペインで tako master と打つと、そのペインで司令塔の AI(master)が起動します。やってほしいことを、日本語でまとめて伝えます。

    専用のタブで立てたいときは tako master --tab。

  2. 成果物ごとに分けて、先に見せる

    master は依頼を独立した成果物に分け、1 つの成果物に worker を 1 体割り当てる計画を先に示します。意図と違えば、ここで止められます。

  3. 1 体目は右半分いっぱい

    worker は同じタブの、master の右側に立ち上がります。master は左半分に残るので、司令塔の画面は狭くなりません。指示は、入力欄に届いたことを確かめてから送られます。

  4. 2 体目で上下に分かれる

    2 体目が来ると、右側が上下に分かれます。worker ごとに別のプロジェクト(ここでは docs)のフォルダで動けます。

  5. 4 体で十字に並ぶ

    3 体目から右側が 2 列になり、4 体で十字の 4 分割です。5 体目からは列が増えます。1 枚が 60 桁を割りそうになると worker 側の文字を自動で小さくし、別のタブへは逃がしません。

止まった worker には、master が答える

Section titled “止まった worker には、master が答える”
  1. worker が確認待ちで止まる

    worker は、コマンドの実行などで AI の CLI が出す確認のダイアログで止まることがあります。放っておくと、そこで作業が止まったままです。

  2. tako が見つけて、master に知らせる

    tako は画面の形から選択肢のダイアログを見つけ、種類(許可・選択など)と選択肢を master に渡します。どの worker が何を待っているかが、master にすぐ届きます。

    フォルダの信頼の確認のように tako 自身が承諾するものは、master へは回しません。

  3. master が選んで答える

    master は依頼の範囲かを判断し、番号かラベルで答えます。答えたあとはダイアログが消えたことまで確かめ、worker は先へ進みます。課金やモデルの変更しか選べないものは、勝手に選ばずあなたに回します。

    同じ操作は tako orchestrator respond --pane 2 で人もできます(--choice を付けなければ、送らずに選択肢だけを表示)。

    Windows では、tako の画面が持っていないペイン(tako を閉じている間など)のダイアログには答えられません。

  1. 終わった worker を見つける

    master は worker を見張り、完了(idle)・異常停止・消滅のどれかになったところで知らせを受けます。ここでは 4 番のペインが終わりました。

  2. 証拠で確かめてから受け取る

    worker の「終わりました」をうのみにせず、master は報告を読み、受け入れ条件ごとの証拠(実行したコマンドと出力・差分)を確かめます。

  3. 閉じたら、残りで詰める

    確かめ終えた worker のペインは master が閉じます。空いた場所は残りの worker が埋め、master の場所と大きさは変わりません。

  4. 列が空けば、上下 2 枚に戻る

    右の列の worker も終わって閉じると、残る 2 体が右側を上下に分け直します。何体いても、配置は master が整えます。

  5. 最後に、まとめてあなたへ

    全部が終わると worker のペインは片付き、master が結果をまとめて報告します。確かめられなかったこと(画面の見た目など)は「未検証」と正直に書かれます。

  1. orch ビューで、チームを一覧する

    右パネルの orch に、master と配下の worker がツリーで並びます。master には稼働時間とコンテキストの使用率も出ます。

    コマンドで開くなら tako panel --show --view orch。

  2. 状態は色で分かる

    動いている worker は青、終わって待っている worker は緑。落ちた worker は赤い × と failed で目立ちます。

  3. 行を押すと、そのペインへ

    ツリーの行を押すと、その worker のペインへ移ります。気になる worker には、そのまま話しかけて方針を直せます。

  4. ほかのタブの master も並ぶ

    orch ビューはすべてのタブから master を集めます。別のプロジェクトを別のタブの master に任せても、ここで全部を見渡せます。

長い仕事は、後任の master へ引き継ぐ

Section titled “長い仕事は、後任の master へ引き継ぐ”

会話が長くなりすぎる前に、master は自分で後任を立てて交代します。一晩かかる仕事を任せても、途中で司令塔が息切れしません。

  1. 長い仕事で、コンテキストが埋まっていく

    master は worker の報告を読むたびに、会話の量(コンテキスト)が増えていきます。tako は master の画面から、その使用率を見張っています。

  2. 閾値を超えると、tako が知らせる

    使用率が閾値(既定 60%)を超えると、tako が 【tako 自動通知】 で始まる指示を master へ送ります。あなたの許可を待たずに、引き継ぎが始まります。

    自動ハンドオフは claude の master だけです(codex の master はまだ)。閾値は 50〜60% の範囲で変えられます。

  3. 引き継ぎを書いて、後任を立てる

    master は進行中の仕事・worker の居場所・次の一手を引き継ぎファイルに書き、同じタブに後任の master を立てます。後任は前任と同じプロファイルで起動します。

  4. 後任が確かめて、前任を閉じる

    後任は引き継ぎと実際の worker を突き合わせてから、前任のペインを閉じ、同じ場所に収まります。worker は止まらずに動き続けます。

なぜターミナルに組み込むのか

Section titled “なぜターミナルに組み込むのか”

オーケストレーションは、スクリプトや tmux を組み合わせれば自作もできます。ただ、実際にやるとこんな壁に当たります。

自作でつまずくところtako では
worker がどこで動いているか見えない同じタブのペインに並び、画面がそのまま見える
確認待ちで止まっていても気づけないtako が形で見つけ、master が答える
tmux・スクリプト・MCP の設定を自分でつなぐtako master の 1 コマンド。設定ファイルは書かない

ターミナル自身がオーケストレーションの舞台なので、外部のスクリプトは要りません。

Windows でも同じ流れで動きます。master と worker の操作(tako_orchestrator_ で始まる 19 機能)のうち 18 機能が、Windows の実機で確かめた「対応」です。一部だけ違うのは次の 1 つです(全体は Windows 対応状況)。

  • 一部 tako を閉じている間のダイアログへの返事 tako の画面が持っていないペイン(tako を閉じている間や、消えたペイン)の確認ダイアログには答えられません。tako を開いていれば、master は答えられます。

master を起動できるのは claude と codex です。worker は claude・codex・agy のどれでも動きます。自動ハンドオフは claude の master だけです(詳しくは エージェントごとの対応)。

設定ファイルを触らなくていい

Section titled “設定ファイルを触らなくていい”

管理するプロジェクトやモデルの設定も、master に日本語で頼めば登録まで済ませます。

「~/Documents/api-server のリポジトリも管理対象に追加して」

worker は tmux バックエンド(Windows では psmux)の上で動きます。tako を閉じても worker のプロセスは裏で動き続け、次に開いたときに画面ごと戻ります。

worker はそれぞれ別のプロジェクトのフォルダで動けます。フロントエンド・API・ドキュメントのリポジトリを、1 つの master に任せられます。

worker に分ける必要がなく、AI と 1 対 1 で作業したいだけなら tako solo を使います。worker を起動せず、その AI 自身がファイルを読み、コードを書き、テストを走らせ、コミットまで進めます。

tako solo

master と同じく管理対象のプロジェクトを知っているので、cd しなくても「demo の README を直して」のように名前で頼めます。まず 1 つのことを任せるなら solo、いくつも並べて進めるなら master と覚えておけば十分です。

1AI 連携の準備(揃っていれば質問は出ません)
tako setup
2今のペインで master を起動して、話しかける
tako master

master は、プロファイルで選んだ AI(claude か codex)で立ち上がります。あとは、やってほしいことを伝えるだけです。